「ビッグ・ドライバー」スティーヴン・キング (文春文庫)
本書におさめられている作品は,2010年に出版された「Full Dark, No Stars」に収められた4篇のうちの2篇。
2篇は「1922」スティーヴン・キング (文春文庫) として既に出版されており,本ブログで紹介済み。
暴行の末に殺されかかった作家は自らの手で犯人に鉄槌を下すべく行動を起こす,その顛末を描いた「ビッグ・ドライバー」
結婚して二十七年が経過し幸せな家庭生活を送っていた妻は夫が殺人鬼であることを知る,一旦は夫の許しを受け入れたかにみえたが…,殺人鬼と暮らす妻の恐怖の日々を描いた「素晴らしき結婚生活」
の2篇。
どちらの中篇もキングの圧倒的筆力を堪能できる。
ここ数年に翻訳出版されたキングの作品は今一つの感であったが,「1922」と本書を読むと,改めてキングの物語を語る力量に感心させられる。
その意味で,2011年に発表された,1963年11月22日に起きたケネディ暗殺事件を阻止すべく過去の世界に旅立つ英語教師の苦悩を描いた「11/22/63」
2013年9月に刊行予定の,「シャイニング」の舞台となったホテル「オーヴァールック」の事件から三十年が経過,ホスピスで働く医師となった主人公が同じような特殊能力「シャイニング」を持つ少女と出会い,悪しきものとの闘争に巻き込まれる「Doctor Sleep」
この二作が翻訳されるのが待ち遠しい。

2篇は「1922」スティーヴン・キング (文春文庫) として既に出版されており,本ブログで紹介済み。
暴行の末に殺されかかった作家は自らの手で犯人に鉄槌を下すべく行動を起こす,その顛末を描いた「ビッグ・ドライバー」
結婚して二十七年が経過し幸せな家庭生活を送っていた妻は夫が殺人鬼であることを知る,一旦は夫の許しを受け入れたかにみえたが…,殺人鬼と暮らす妻の恐怖の日々を描いた「素晴らしき結婚生活」
の2篇。
どちらの中篇もキングの圧倒的筆力を堪能できる。
ここ数年に翻訳出版されたキングの作品は今一つの感であったが,「1922」と本書を読むと,改めてキングの物語を語る力量に感心させられる。
その意味で,2011年に発表された,1963年11月22日に起きたケネディ暗殺事件を阻止すべく過去の世界に旅立つ英語教師の苦悩を描いた「11/22/63」
2013年9月に刊行予定の,「シャイニング」の舞台となったホテル「オーヴァールック」の事件から三十年が経過,ホスピスで働く医師となった主人公が同じような特殊能力「シャイニング」を持つ少女と出会い,悪しきものとの闘争に巻き込まれる「Doctor Sleep」
この二作が翻訳されるのが待ち遠しい。
