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一ヶ千円の手鞠

京都の土産物屋の店先に手鞠が編み籠の中に入っている。

編み籠の横には「一ヶ千円」と書かれた札が立て掛けてあった。

修学旅行で京都を訪れたと思われる小学生が,友人に「いっけせんえんだって」と言っている。

たしかに,書かれている文字を素直に読めば「いっけせんえん」となる。

漢字には「音」と「訓」がある。

「猫」の音は「ビョウ」で訓は「ネコ」

音は中国語の発音。

音には呉音,漢音,唐音と,日本でだけ通用する慣用音とがある。

「箇」と「個」の漢音は「カ」で,慣用音は「コ」,意味はどちらも「一つ一つ」で同じ。

この「箇(個)」,「数箇月(すうかげつ)」とか「二個所(にかしょ)」というような使い方をする。

よく使う言葉のため,日本では箇という漢字のタケカンムリの左側だけの「ケ」をとって「数ヶ月」「二ヶ所」と書いていた。

「一ヶ千円」も同様で,「一箇千円」の「箇」を「ケ」と書いたもの。

修学旅行で京都に来た小学生のように,「数ヶ月」「二ヶ所」を「すうけげつ」「にけしょ」と読む人は少ないだろうが,「数箇月」「二個所」と書くのが煩わしいなら,「数か月」「二か所」と書くのがよい。

手鞠

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