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この人,この1枚 −第56回−

Lee Konitz「Lee Konitz With Warn Marsh」



Lee Konitz (リー・コニッツ) は,1927年シカゴ生まれ。

ジャズ・ピアニストで作曲家の Lennie Tristano (レニー・トリスターノ) と出会い,彼の下で演奏法を学び,典型的なトリスターノ派と称される。

1940年代末には Miles Davis (マイルス・デイヴィス) と共演し,歴史的なアルバム「Birth Of The Cool」を完成させ,クール・ジャズという新しい流れをつくる。

その後,ソリストとして各地で積極的に演奏活動を続けるものの,人気を博すことはなかった。

知的で論理的な演奏が特徴。

本アルバムは,1955年6月の録音。

アルトサックスとテナーサックスのユニゾンが耳に心地よい。

リー・コニッツのアルトサックスの音色はクリアで柔らかく,Warne Marsh (ウオーン・マーシュ) のテナーサックスはやや濁っているが,それぞれ味のある演奏を聴かせてくれる。

それ以外のメンバーでは,ベースの Oscar Pettiford (オスカー・ペティフォード) のソロが#1〜#3,#6,#8で,Ronnie Ball (ロニー・ボール) のピアノソロが#4〜#6,#8で,ピアノの Sal Mosca (サル・モスカ) は一曲だけ参加している#7でソロをとる。

ギターの Bill Bauer (ビル・バウアー) はバック演奏に徹していてソロはとっていない。

ドラムのKenny Clark (ケニー・クラーク) はリズミカルなドラミングで演奏を支え,#4,#5,#8でチェイスを披露している。

ここで試聴できる。

Lee Konitz (as)
Warne Marsh (ts)
Biily Bauer (g)
Ronnie Ball (p) #2,4-6,8
Sal Mosca (p) #7
Oscar Pettiford (b)
Kenny Clark (ds)

#01 Topsy
#02 There Will Never Be Another You
#03 I Can't Get Started
#04 Donna Lee
#05 Two Not One
#06 Don't Squawk
#07 Ronnie's Line
#08 Background Music

June//1955 (Atlantic)

#01-ミディアムテンポの演奏。アルトサックスソロ,ベースソロ,テナーサックスソロがある。
#02-アップテンポの演奏。アルトサックスソロ,テナーサックスソロ,ベースソロあり。
#03-スローテンポの演奏。アルトサックスソロ,テナーサックスソロ,ベースソロが入る。
#04-アップテンポの演奏。アルトサックスソロ,ピアノソロ,テナーサックスソロ,ドラムとのチェイスが入る。
#05-アップテンポの演奏。アルトサックスソロ,テナーサックスソロ,ピアノソロ,ドラムとのチェイスあり。
#06-1分を超えるベースソロで始まるスローテンポの演奏。テナーサックスソロ,ピアノソロ,アルトサックスソロ,ベースソロあり。
#07-アップテンポの演奏。ピアノソロ,テナーサックスソロが入る。
#08-アップテンポの演奏。アルトサックスソロ,ピアノソロ,テナーサックスソロ,ベースとドラムのチェイスが入る。

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