無限を求めて」M. C. エッシャー(朝日選書)
エッシャー独特の緻密にして無限の深淵を感じさせる数々の版画は,その独創性ゆえに長い間美術界からは無視されてきた。
しかし,数学者や心理学者など自然科学系の人々が評価し始め,彼が60歳近くになった1960年代にやっと一般の人達の注目を集めるようになった。
僕自身がエッシャーの作品に出会ったのは,どのような機会でどのような場所であったのかは忘れてしまったが,異次元の空間に迷い込んだような不思議な感覚に襲われたことだけは記憶に残っている。
本書はエッシャーの手紙や講演の記録,それに彼自身が著した「平面の正則分割」のテキストなどで構成されており,エッシャーの創作活動の基本的考え方に接することができ大変興味深く読んだ。

しかし,数学者や心理学者など自然科学系の人々が評価し始め,彼が60歳近くになった1960年代にやっと一般の人達の注目を集めるようになった。
僕自身がエッシャーの作品に出会ったのは,どのような機会でどのような場所であったのかは忘れてしまったが,異次元の空間に迷い込んだような不思議な感覚に襲われたことだけは記憶に残っている。
本書はエッシャーの手紙や講演の記録,それに彼自身が著した「平面の正則分割」のテキストなどで構成されており,エッシャーの創作活動の基本的考え方に接することができ大変興味深く読んだ。
