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「死を見つめる仕事」猪瀬直樹 (新潮文庫)

「日本凡人伝」シリーズの第三作にあたる本書はタイトルが示すとおり,一般的なところでは葬儀屋や墓石屋から,特殊なところでは霊柩車の製造屋から火葬場建築家,はては死に化粧師までの死に関する職業を生業とする人達へのインタビュー集である。

解説者がいうように猪瀬のインタビューはアメリカの先駆者フレッド・ターケルとは違ってインタビュアーが表に出てくるものであるが,自らを語る方法論を持たない日本人にとってインタビュアーが前面に出るという手法は正鵠を射ていると思う。

死刑囚との触れ合いを経験した結果として死刑廃止を望むようになった元東京拘置所の所長との対話と,末期癌の患者を収容する日本最初のホスピス所長との対話が印象的であった。

死を見つめる仕事

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