「インフォームド・コンセント」ハロルド・クローアンズ (白揚社)
本のタイトルであるインフォームド・コンセントとは,患者に危険を及ぼす可能性を持つ処置を施す場合に医者が患者に対して危険性について説明し患者の合意を得なければならない,その合意のことを指すものである。
この作品は著者のクローアンズが書いたエッセイ「なぜ記憶が消えるか」を読んで知り,推理小説仕立の面白そうな作品のようだったので手にした。
神経内科の主任である主人公が自ら実験的に手術した患者から医療過誤で訴えられかけるが,取ったはずのインフォームド・コンセントがみつからない中,手術に立ち合った看護婦が惨殺されるという事件が起きる。
主人公の家庭や愛人との暮し,病院内の様々の出来事などを折り交ぜながら話は展開していく。
もう少しコンパクトにまとめた方がよいのではないかとも思うが,シカゴホワイトソックスを愛し,クラシック音楽を好む主人公を含めた人物描写の的確さと,いろいろな症状を持った患者の話で最後まで飽きさせず楽しめた。

この作品は著者のクローアンズが書いたエッセイ「なぜ記憶が消えるか」を読んで知り,推理小説仕立の面白そうな作品のようだったので手にした。
神経内科の主任である主人公が自ら実験的に手術した患者から医療過誤で訴えられかけるが,取ったはずのインフォームド・コンセントがみつからない中,手術に立ち合った看護婦が惨殺されるという事件が起きる。
主人公の家庭や愛人との暮し,病院内の様々の出来事などを折り交ぜながら話は展開していく。
もう少しコンパクトにまとめた方がよいのではないかとも思うが,シカゴホワイトソックスを愛し,クラシック音楽を好む主人公を含めた人物描写の的確さと,いろいろな症状を持った患者の話で最後まで飽きさせず楽しめた。
