「絶対音感」最相葉月 (小学館)
「絶対音感」とは,音楽界で最も権威があるとされる「ニューグローブ音楽辞典」によると,
『ランダムに提示された音の名前,つまり,音名が言える能力。あるいは音名を提示されたときにその高さで正確に歌える,楽器を奏でることが出来る能力である』
とあり,音楽家にとってあると非常に便利なものと理解していた。
著者は,現在,音楽シーンで活躍する絶対音感を持つ音楽家にインタビューして,絶対音感を持つことが音楽家としてどのような意味を持つのか,また,「絶対音感」にどのような感想を抱いているかなどを明らかにする。
さらに,公教育での移動ド唱法と専門教育での固定ド唱法のズレの問題,はては,認識論や早期教育といった範囲までを考察し,最終的には絶対音感は音楽家にとって絶対なものではないことを解き明かしている。

『ランダムに提示された音の名前,つまり,音名が言える能力。あるいは音名を提示されたときにその高さで正確に歌える,楽器を奏でることが出来る能力である』
とあり,音楽家にとってあると非常に便利なものと理解していた。
著者は,現在,音楽シーンで活躍する絶対音感を持つ音楽家にインタビューして,絶対音感を持つことが音楽家としてどのような意味を持つのか,また,「絶対音感」にどのような感想を抱いているかなどを明らかにする。
さらに,公教育での移動ド唱法と専門教育での固定ド唱法のズレの問題,はては,認識論や早期教育といった範囲までを考察し,最終的には絶対音感は音楽家にとって絶対なものではないことを解き明かしている。
