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「消えた少年たち」オースン・スコット・カード (早川書房)

家族について,特に,夫婦について考えさせる小説である。

著者は 80年代の戦争SFの傑作「エンダーのゲーム」を著したSF作家であるという認識があったため,ミステリー的色彩を帯びつつも家族,仕事,地域の人間関係をメインに,宗教,幼児虐待,連続殺人といった現代アメリカの抱える問題点を盛り込み,かつ,夫婦の会話のリアルさに代表されるような私小説的雰囲気をも醸し出している独特の物語とは想像もできなかった。

8ポ二段組みで500頁の長篇小説であるが,何とも言えない奇妙な味をもった物語として楽しめた。

消えた少年たち

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