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「宇宙論が楽しくなる本」金子隆一 他

最先端の宇宙論と宇宙論の歴史,宇宙論を取り巻く芸術などが簡潔にわかりやすくまとめられていて,久し振りに知的好奇心が満足させられた。

ビッグバン宇宙論と強い相互作用-電磁気力-弱い相互作用-重力の四つの力の統一理論との関係,なぜ宇宙の年齢が160億年なのかという問いに対して「この宇宙が160億年という年齢になるのは,それ以外の価をとりようがないからだ。

なぜなら,我々知性を持つ観測者が宇宙の中に生まれ,宇宙を見回し,その年齢を推定するのに必要な宇宙の内部構造の進化にそれだけの時間がかかったからだ」と答えるホーキングらの人間原理宇宙論,全ての物理定数が10の40乗という数字でくくられるというディラックの大数仮説など,従来の科学的思考では決して出てこないような理論に胸踊らされた。

しかし,ビッグバン宇宙論自体が瓦解寸前の危機に晒されているという話を聞くと,この世に絶対的な真理などなく,その時代の枠組みの中でしか認識することが出来ない人間の性を感じるが,これは逆に言えば人間の可能性に通じるわけで,これからどんな奇想天外な理論が発表されるかと思うと楽しみである。

宇宙論が楽しくなる本

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