「ベルファストの12人の亡霊」スチュアート・ネヴィル (RHブックス)
北アイルランド共和派の元テロリストにまとわりつく12人の亡霊,彼らはテロリストによって殺された人たちである。亡霊にまとわりつかれる苦しみから逃れるために,亡霊がその死を望むテロ工作を指令した指導者や仲間を処刑していくという話である。
設定自体がユニークであるし,一人殺すと,それに関係した亡霊が消えていき,はたして12人すべての亡霊が消えるのかと読み進めることができ,暴力的ではあるが魅力的な人物描写と相俟って,印象に残る作品に仕上がっている。
本書は著者の処女作で,続編に当たる「Collusion」という長編小説が本年の8月にイギリス本国で出版されており,翻訳出版された暁にはぜひ手に取って読んでみたい。
設定自体がユニークであるし,一人殺すと,それに関係した亡霊が消えていき,はたして12人すべての亡霊が消えるのかと読み進めることができ,暴力的ではあるが魅力的な人物描写と相俟って,印象に残る作品に仕上がっている。
本書は著者の処女作で,続編に当たる「Collusion」という長編小説が本年の8月にイギリス本国で出版されており,翻訳出版された暁にはぜひ手に取って読んでみたい。